私がその日婚姻届を出さなかった理由

こんなことをこんな風に書くのもどうかと思いつつ、生まれ持った業ゆえにお許しいただきたいのだけれど、今年の5月5日に入籍をしたのだが、本当は大安の5月3日に籍を入れようと目論んでいたにも関わらず、「とある理由」でその日を諦めたことについてで…

ベテランになることに抗う明石家さんま

明石家さんまはもう30年以上、お笑い界、芸能界のトップにいる。トップ、という表現にはいろいろな解釈があるが、ここでは後輩の役割を演じなくていい立場という解釈とする。「さんま御殿」というレギュラー番組はもう20年以上も続いているわけだが、あ…

あいつ今何してる?と言える、言われる幸せ

テレビ朝日で放送されている「あいつ今何してる?」。有名人の学生時代の同級生を探すという今までにもあっただろう内容の番組だけれども、ある工夫によって新鮮な発見のあるバラエティになっている。本来この手のゲスト系バラエティはその面白さは毎回のゲ…

人類が二度と見られない負け姿 吉田沙保里

レスリングに詳しいわけではないが、吉田沙保里選手には思い入れがあった。もちろん勝ってほしかった。みんなが期待をしすぎたせいだと応援した人たちが妙な反省をするのは違う気がしている。勝ってほしかったし、勝てると思っていた。それだけ圧倒的だった…

第8回AKB48選抜総選挙 指原莉乃が背負ったもの。

243,011票。 今回初の連覇を成し遂げた指原莉乃がひとりで集めた票数は、あの前田敦子と大島優子が最後に雌雄を決した総選挙でのふたりの獲得票数を足した数字に匹敵する。昨年の指原自身の獲得票数から見ても5万票も上乗せしてきた過去最高の票数だ…

「作詞家」としての小室哲哉

小室哲哉はプロデューサー、作曲家、または演奏者としての評価が先に立つが、私は作詞家としての小室哲哉がもっと語られてもいいのではないかと常々思っているのだ。※作詞家としての売上枚数で見ても秋元康、阿久悠、松本隆につづく歴代4位である。 彼がプ…

「安室ちゃん」の意味が変わった。

サミットと言えばまず安室奈美恵を思い出すくらい政治的関心のない私だが、彼女は今年39歳になるという。しかしますます「安室ちゃん」である。 彼女はデビュー当時から「安室ちゃん」と呼ばれていたわけだが、その愛称にこめられた意味が一度変わっている珍…

「しくじり先生」という教科

テレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな」はもはや言わずと知れた人気番組である。内容は世間的に見て「過去にしくじった」人を先生として招いて「自分と同じようなしくじりをしないように」という内容の授業が行われるという番組だ。 今までに出演した…

「ゆとりですがなにか」と言われたら?

日テレ系ドラマ「ゆとりですがなにか」のテンションが凄い。脚本家宮藤官九郎の最高傑作ではないかという呼び声も高く、現代版「ふぞろいの林檎たち」であると言う人もいる。まだ5回の放送を終えただけとは思えないほどの中身の濃さであり、その濃さは描い…

「TEAM NACS」の大志

TEAM NACSの成功は、男の子たちの無邪気な夢のようだ。 大泉洋、安田顕、戸次重幸、音尾琢真、森崎博之の5人からなる演劇ユニット「TEAM NACS」は北海道学園大学の演劇サークルに同時期に集まった「5人の男の子たち」によって結成され、今…

「ドキュメント72時間」が「72時間」であるワケ

NHK「ドキュメント72時間」がますます面白いのである。 ある「場所」に72時間、つまり3日間密着するだけの番組であるが、毎回の「撮れ髙」の水準が圧倒的だ。たとえば、歌舞伎町の薬局、伊勢崎の巨大フードコート、名古屋地下鉄の遺失物預かり所、大阪天…

「家、ついて行ってイイですか?」と言う側の狙いと言われる側の狙い。

テレビ東京「家、ついて行ってイイですか?」 番組のメインは繁華街で終電を逃した人たち(あえて逃した人たち含め)にインタビューをして「家までのタクシー代を支払う代わりに自宅について行く」という内容となっている(「YOUは何しに日本へ?」と同じ…

それでも僕たちは、宇多田ヒカルを必要としていた。

宇多田ヒカルが復帰した。「人間活動宣言」後、結婚と出産を経て少しだけ「ぼくたち」から距離を取ったように見えた彼女だったが、復帰作を聴くと彼女が以前よりもとても近くで語ってくれているような気がしてファンとしては嬉しい。 90年代にはその鮮烈なデ…

SMAPの「僕ら」にはどうしてこんなに特別な響きがあるのだろう。

昔、山下達郎が自身のラジオ番組で「夜空ノムコウ」を聞いた感想として「SMAPは今の自分たちがこの歌を歌うことの意味、魅力をわかっていないのではないかと思うほどにいい」と褒めていた(言い回しはうろ覚えだが)。ラジオを聴いていた私は、山下達郎…